プロミスは銀行の保証会社でもある! なぜ消費者金融が銀行カードローンの保証会社になる?
消費者金融の大手として知られる「プロミス」ですが、実はプロミスという名前はブランド名だということをご存知でしたか? プロミスは「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社」という社名で、キャッシング以外にも事業を行っています。
ここでは、その中から保証事業について紹介します。
プロミスは、保証会社としての事業も行っている
SMBCコンシューマーファイナンスは、三井住友フィナンシャルグループの完全子会社。つまり、三井住友銀行の傘下ということになります。プロミスは、消費者金融としてのブランド名です。
SMBCコンシューマーファイナンスは、金融事業の他、保証事業や海外事業、債権管理事業なども行っています。保証事業とは、無担保ローンに関する審査や融資を行い、返済が難しくなった場合に債務者に変わって返済を行なうもの。銀行のカードローンを利用する際には保証会社の保証が必要になりますが、この時の保証会社としての役割を担っているのです。2016年3月の時点で、保証提携先は189件にのぼり、三井住友銀行をはじめ、ジャパンネット銀行や横浜銀行、福岡銀行など主要銀行の保証会社をつとめています。
カードローンは無担保であるからこそ、債務回収の能力が必要とされます。そこで、銀行は無担保融資に対して長年の実績があるSMBCコンシューマーファイナンスに託しているという事情があるようです。
保証会社は代理で返済をしてくれるけれど、借金が帳消しになるわけではない
保証会社の役割とは、具体的にどのようなものになるのでしょうか? 簡単に言うと、銀行カードローンを申し込んだ人の保証人という立ち位置になります。ローンの返済が滞った際には、保証会社が債務者に変わってローンの返済を行い、このことを「代位弁済」と言います。代位弁済が行われるタイミングは各銀行によって異なりますが、延滞が3ヶ月以上になった場合に行われることが多いようです。
しかし、代位弁済によって保証会社が返済をしてくれたとしても、借金が帳消しになるわけではありません。
銀行に対する返済義務はなくなりますが、貸主が銀行から保証会社へと変わるため、債務者は保証会社への返済が必要になります。SMBCコンシューマーファイナンスが保証会社となっている場合は、プロミスへの返済が求められるということです。代位弁済が行われる際は、保証会社から代位弁済の通知書が送られてきます。
もし返済をせずにそのままにしていると、最終的には裁判所へ持ち込まれ、法的措置が取られることもあります 。遅延損害金も発生するため、早めに銀行や保証会社に連絡を取り、返済計画について相談するのが良いでしょう。
銀行カードローンの審査は、銀行と保証会社の両方で行われる
銀行カードローンの審査は、銀行と保証会社である消費者金融の両方を通過しなくてはなりません。それぞれの銀行が独自に設けた審査基準があるため、銀行カードローンの審査は通りにくいという方もいるようです。消費者金融の審査を受ける時とは基準が異なるということを覚えておきましょう。
また、審査の部分においても、プロミスが保証会社に選ばれる理由があります。審査の際には「個人信用情報」というものを参照して行われます。個人信用情報は、「JICC(株式会社日本信用情報機構)」、「CIC」、「JBA(全国銀行個人情報センター)」といった信用情報期間が管理していて、キャッシングなどの契約内容や返済状況、延滞などの事故情報など借入と返済に関する情報がまとめられています。そのため、消費者金融を保証会社にしておくことで、審査の際にこれらの情報を確認することができるようになり、貸し倒れを防ぐことができるようになるのです。
逆に言うと、保証会社が消費者金融になっている場合は、銀行カードローンの延滞情報も個人情報に反映されてしまうということです。他の審査への影響も考慮し、延滞を防ぎ返済をきちんと行うことが大切です。
まとめ
・SMBCコンシューマーファイナンスは銀行カードローンの保証会社の役割も担っている
・保証会社は借金の肩代わりをしてくれるが、その後は保証会社に返済しなくてはならない
・銀行カードローンは銀行と保証会社の両方に審査されているため延滞は厳禁