TOPキャッシングについて知ろう!破産した企業も多い、消費者金融の現状

破産した企業も多い、消費者金融の現状

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かつて繁栄を誇った消費者金融も、総量規制と過払い金の問題で現在はかなり規模を縮小しています。
ここでは消費者金融の過去の大手消費者金融の現在について解説していきます。

銀行に押される消費者金融

個人への融資と言えば消費者金融だった。かつては、1万社以上の業者がひしめき合っていましたが総量規制の登場とそれに伴う過払い金問題で廃業する企業が続出しており、現在は2000社程度までその数を減らしています。残っている消費者金融も、銀行の子会社化するなどして独立を保っている企業はほとんどありません。
また貸金業法に書かれている総量規制によって貸付額に制限がある消費者金融と違い、貸付額に制限がない対象外の銀行カードローンの融資が伸びており、ついに2015銀行カードローンの貸付額が消費者金融系カードローンの貸付額を超えました。
このように消費者金融業界は苦境に立たされているのですが、それと同時にかつて社会問題にもなった多重債務者の数も減っており、この流れを評価する流れもあります。

破産、倒産、合併、買収、消費者金融の現在

総量規制以降、消費者金融は破産や倒産、または買収の道を辿る会社が多く、独立した消費者金融として維持されているのはごくわずかです。前述の通り8000社以上の消費者金融や貸金業が何らかの形で姿を消しているのですべてを網羅するのは難しいのです。ここでは有名企業である大手5社の現在を紹介します。

プロミス

元々三和銀行(元三菱東京UFJ銀行の合併前の銀行の一つ)との関係が深かったプロミスは、合資会社として「モビット」を始めるなどしていました。しかしプロミスも過払い金請求の波の中でUFJグループから離脱し、三井住友系列と戦略提携、そして紆余曲折の後にSMFG(三井住友ファイナンシャルグループ)の完全子会社となります。その後SMBCコンシュマ―ファイナンスと社名を変更、またプロミスをPROMISEと横文字のロゴデザインに改め今に至ります。
グレーゾーン金利廃止以前はアットローンという消費者金融を子会社化しており、「低金利の三井住友、真ん中のアットローン、高金利(グレーゾーン金利)のプロミス」という形ですみ分けをしていましたが、グレーゾーン金利の廃止で差別化が出来なくなり、アットローンを廃止する形で現在に至ります。

アコム

元々三菱信託銀行(元三菱東京UFJ)がメインバンクだった関係から三菱東京フィナンシャルグループやジャックスなどと合弁で「DCキャッシュワン」という消費者金融を作るなど、三菱東京フィナンシャルグループとの関係が強い企業でした。過払い金の判決がでる2006年より前の段階で三菱東京フィナンシャルグループとの資本提携を発表し、東京三菱銀行(当時はUFJ銀行との連携前でした)との連携を務めていく方針を取ります。その後、過払い金請求による経営悪化を避けるために、三菱UFJフィナンシャルグループが株式の買い付けを行い、連結子会社化する事になりました。
ちなみに前述のDCキャッシュワンはアコムとの合併などの道筋をへて最終的に会社は解散。アコムの別ブランドとして再スタートしましたが、このブランドも新規借り入れは終了し、じぶん銀行に事業を譲渡します。そして現在の「じぶんローン」として再スタートする事になりました。

アイフル

チワワのテレビCMで御馴染みであったアイフルはですが、同時に悪質な取り立てなどで社会問題になる事が多く、営業停止処分を受けたこともあります。業務停止処分以降、業績は年々悪化しつづけ、そこに過払い金請求とグレーゾーン金利の廃止による業績悪化が重なり2010年には3000憶億円近い赤字を出すことになりました。
その結果、事業再生ADR手続(個人でいう所の任意整理)を行う事になり事実上の倒産となります。その後、債務者と相談しながら事業再生を行う事にとなり、債務の返済のを5年間の延長することを依頼し、これを債務者会議で同意。現在は繰り上げで債務の返済を行い、金融支援は終了と事業の立て直しを図っている段階ですが、収益の回復傾向など以前よりは良くなっているのではないかと言われています。
ちなみにアイフルは大手消費者金融の中では、唯一独立した消費者金融として残っている企業となっています。

レイク

現在は新生銀行のカードローンであるレイクですが、かつては消費者金融でした。当時から意外と知られていない事でしたが、レイクはゼネラル・エレクトリック社系列のGEキャピタルというアメリカ資本の外資系消費者金融でした。
「GEコンシュマーファイナンス株式会社」という名前でカードローンの他に住宅ローンやクレジットカードなどを提供するなど、GEキャピタルの日本窓口として幅広い営業を行っていましたが、グレーゾーン金利廃止による過払い金問題などで収益が悪化し、日本から撤退する事になります。
その後「レイク」ブランドと関連する無人契約機や店舗などの営業資産を一括で新生銀行に譲渡して「新生銀行カードローンレイク」として生まれ変わります。
こうする事によって銀行カードローンとして総量規制を避けられるメリットがあるのですが、ほかに例を見ない事でした。

武富士

20代後半以降の方であれば軽快な音楽とともにキレが良い踊りをする武富士ダンサーズのCMを覚えている方がいるのではないでしょうか?CMやスポンサー活動などを盛んに行い消費者金融のイメージを払拭する事に努めるなどで、団地金融(団地に住む顧客向けの金融)からで大企業になった武富士ですが、過払い金の支払い請求によって財政が悪化します。その結果、会社更生法の申請を行い事実上の倒産となります。
その後、韓国の消費者金融の支援の下で再建を目指す動きなどがありましたが、資金不足により、これを断念。最終的にはJトラストの子会社である日本保証に消費者金融業務を譲渡して今に至ります。
日本保証も少しの間は武富士ブランドで消費者金融を運営していましたが、改名し現在は新規受付を終了しています。武富士もTKF株式会社になりましたので現在は名実ともに武富士ブランドはなくなったと言えるでしょう。

つぶれた消費者金融の債務ってどうなるの?

消費者金融がつぶれた場合、そこで借りている顧客は返済しなくていいか?というとそういう訳ではありません。消費者金融に限った話ではありませんが、倒産した会社が持って居る債務は他社が引き継ぐことになるので、その会社に返済する事になるためですります。
例えば消費者金融の中でも、倒産した武富士は日本保証が債務を引き継いでいますし、DCキャッシュワンはじぶん銀行、レイクは新生フィナンシャルと言った具合です。

まとめ

・消費者金融は現在厳しい状況に立たされている
・かつての大手企業も倒産や子会社化などして大きく変化している
・破産した企業の債務は他社が引き継ぐ

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