消費者金融で金利を下げるためのポイントとは? 上手にお金を借りる方法
消費者金融での金利は高く、銀行のカードローンは低いというイメージを持っている人も多いのではないようでしょうか。消費者金融では、少しでも金利を少なくするためのポイントやお得なサービス、有利な返済方法などがあります。ここでは、消費者金融の金利について解説します。
消費者金融でのキャッシングの金利は本当に高いのか?
2010年6月18日、金利を規制する法律「貸金業法」が改正、施行され、消費者金融やクレジットカード会社などから借入れる際の上限金利が、それまでの29.2%から20%に大幅に引き下げられました。
・借入額10万円未満…年利20%
・借入額10万円以上100万円未満…年利18%
・借入額100万円以上…年利15%
「貸金業法」が改正されて久しい現在でも、消費者金融のキャッシングは金利が高いというイメージがあるかと思います。しかし、銀行の平均的な金利は14%~18%で設定されているので、現在の消費者金融の金利と銀行の金利にそれほど大きな差はないといえます。
ただ、確かに大きな差はなくなったとはいえ、銀行のカードローンやキャッシングと比べると、消費者金融の金利がわずかながら高いのは事実です。
(例)50万円を30日借入れた場合の利息
<計算式>借入れ金額×年利÷365日(1年の日数)×借りた日数
・銀行:年利15% 6,165円
・消費者金融:年利18% 7,398円
同じ50万円を30日間借りた場合、銀行と消費者金融との利息の差額は1,233円になります。1にあたり41円の差ですが、この差を大きいと考えるか、そうでもないと考えるかは個人差があるでしょう。ただし、金利の支払いはわずかでも少ないことを望む人には見逃せない差です。
金利を比較する際の注目ポイントは「最高金利」
借入れの際に、もっとも気になるのが金利です。少しでも金利の支払額を少なくしようと、比較をするなら「最高金利」に注目してください。
例えば、
A社:金利3%~18.0%
B社:金利10.0%~15.0%
この場合、A社の最低金利は3%、最高金利は18.0%、B社は最低10%、最高が15%です。A社の3%~の方が低いように感じます。しかし、借入れの限度額と金利は審査によって決定されます。限度額設定が大きくなるほど、低い利率が適用されることが多いですが、消費者金融では最初は少額融資を希望する人がほとんどです。その場合、最高金利か、あるいはそれに近い利率の適用を受けることになるので、上記のケースでは、B社の最高金利の方が低いので、この場合はB社を選択するポイントになります。
ただし、3%~18.0%などと、金利が表示されていても、自分が借りた場合の金利は何%になるのかは審査後でないとわかりません。ただし、ローンによっては、限度額と利率の目安を示しているところもあるので、参考にすることができます。
少しでも利息を減らすための方法
借入額が大きく、また返済額が長くなるほど支払う利息は高くなります。借入れ契約の際「毎月○日に○○円返済する」と決めますが、これとは別に臨時に返済することを「繰上げ返済」といいます。この繰上げ返済分はすべて元本返済に充てられるため、元本を基に算出される利息も、元本の減少によって減ります。多くの大手消費者金融ではこの繰上げ返済が可能です。ATM、ネットバンキング、振込みなどで行うことが可能なので、返済額を減らす方法として覚えておくとよいでしょう。
さらに、利息なしで借入れができればこんなにありがたいことはありませんが、それを実現している消費者金融も存在します。けっして多くはありませんが、「初回30日無利息サービス」(プロミス)、「最大30日金利ゼロサービス」(アコム)など、一定の条件つきでサービスを提供している消費者金融もあります。これなら無利息の期間内に最初の返済をすれば、その返済額は全て元本返済に充てられるのでお得です。
まとめ
・消費者金融でのキャッシング=高金利という時代は過去のもの
・少しでも金利を下げたいなら「最高金利」に注目
・繰上げ返済をして利息を減らしたり、無利息サービスの利用も検討